三角形の面積(2)

~2辺の長さと面積から1辺の長さを求める~

三角形ABCにおいて
  AB=4,AC=7,0°<A<90°
が成り立ち,かつその面積が4√6であるとき,次の問いに答えよ。

(1)sinAの値を求めよ。

点Bから辺ACに垂直な線を引くと,その長さは{AB*sinA}で表される。


三角形ABCの面積Sは{4sqrt{6}}であるから,
  {S=1/2{*AC*AB*sinA}=4sqrt{6}}
   {1/2{*7*4*sinA}=4sqrt{6}}
       {14sinA=4sqrt{6}}

よって,{sinA=2/7sqrt{6}} //

(2)辺BCの長さを求めよ。

余弦定理より,

 {BC^2=AB^2+AC^2-2*AB*AC*cosA}
    {=4^2+7^2-2*4*7*sqrt(1-sin^2A)}
    {=16+49-56*sqrt(1-24/49)}
    {=16+49-56*{5/7}}
 {BC^2=25}


 よって {BC=5} //

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正三角形の面積と辺の長さ

~面積から辺の長さを求める~ 

1辺の長さが{x cm}である正三角形について,次の問いに答えよ。

(1)この正三角形の面積を{y cm^2}とするとき,{~y}{~x}を用いて表せ。

  {y=x*{sqrt{3}/2x}*{1/2}}
   {=sqrt{3}/4x^2}


(2)面積が{9sqrt{3}cm^2}である正三角形の1辺の長さを求めよ。

  {y=sqrt{3}/4x^2} より,
  {9sqrt{3}=sqrt{3}/4x^2}
  {9=1/4x^2}
  {x^2=9*4=36}
  {x=6}  //

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三角関数の関係

{sin theta}{cos theta}{tan theta}の関係~ 

{sin theta=12/13}のとき,{cos theta}{tan theta}の値をそれぞれ求めよ。ただし,0<{~theta}<180°とする。

{cos theta=sqrt{1-sin^2 theta}} より,
{cos theta=sqrt{1-(12/13)^2}=sqrt{13^2-12^2}/13=sqrt{25}/13=5/13}
0°<θ<90°  のとき,{cos theta=5/13}
90°<θ<180° のとき,{cos theta=-5/13}

{tan theta={sin theta}/{cos theta}} より,
{tan theta={12/13}/{5/13}=12/5}
0°<θ<90°  のとき,{tan theta=12/5}
90°<θ<180° のとき,{tan theta=-12/5}  //

【公式の意味】

図の三角形で,
{sin theta=a/c}
{cos theta=b/c}
{tan theta=a/b}
である。

三平方の定理より,
{sin^2 theta+cos^2 theta=(a/c)^2+(b/c)^2={a^2+b^2}/c^2=c^2/c^2=1} となる。

よって,{cos theta=sqrt{1-sin^2 theta}}

{tan theta=a/b={a/c}*{c/b}={sin theta}/{cos theta}} となる。

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三角比の表を使った計算

~いつもは電卓を使うけど,基本にもどって三角比の表を使います~ 

図のように,AB=5,BC=4,CA=3,∠C=90°の直角三角形ABCがある。三角比の表から,∠Bの大きさに最も近い角度を求めよ。

{sin B=CA/AB=3/5=0.6}
{cos B=BC/AB=4/5=0.8}
{tan B=CA/BC=3/4=0.75}

表より,最も近い値は,37°  //

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三角形の辺の長さを求める

~三角形の内角の二等分線の性質を利用して,三角形の辺の案が差を求める~ 

図のように,AB=3cm,BC=6cm,CA=5cmである△ABCがある。∠Aの二等分線を引き,辺BCとの交点をDとおくとき,次の問いに答えよ。

(1)BD:DCを求めよ。

  三角形の二等分線の性質より,
  AB:AC=BD:DC=3:5

(2)BDの長さを求めよ。

  {BD=6*{3/{3+5}}=2.25cm}  //

【三角形の二等分線の性質】

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直角三角形の辺の長さ

~直角三角形の3辺の長さが連続する正数の場合~ 

連続する3つの正の整数~a,~b,~c(~a<~b<~c)がそれぞれ直角三角形の3辺の長さであるような~a,~b,~cの値は,~a=3,~b=4,~c=5であることを証明せよ。

連続する正の整数であるので,~b=a+1,~c=b+1=a+2とおける。

直角三角形の辺の長さは,c^2=a^2+b^2の関係であるから,
 (a+2)^2=a^2+(a+1)^2
 a^2+4a+4=a^2+a^2+2a+1

~aについて解くと,
 a^2-2a-3=0
 (a-3)(a+1)=0
 a=3,-1

~aは正の整数なので,
 a=3

よって,a=3,b=4,c=5  //

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正多角形の面積

~正多角形の1辺の長さから面積を求める~

正多角形において,1辺の長さを~x,面積を~yとおくと,{y=ax^2}の関係が成り立つ。例えば正三角形では,{y=sqrt{3}/4x^2}となる。

(1)正六角形について,~y,を~xの式で表せ。

1辺が~xの正六角形の面積は,1辺が~xの正三角形の面積の6倍である。


  {y=sqrt{3}/4x^2*6}
   {={3sqrt{3}}/2x^2}

(2)面積が{8sqrt{3}}の正三角形の1辺の長さを求めよ。

  {y=sqrt{3}/4x^2}より,

  {x^2={4/sqrt{3}y}}
    {={4/sqrt{3}}*{8sqrt{3}}}
    {=32}

  ~xは正なので,
  {x=sqrt{32}}
   {=4sqrt{2}}  // 

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円の接線を作図

~円の接線を作図する~

図のように,円Oの外部に点Aがある。点Aを通る円Oの接線について,次の問いに答えよ。

(1)接点の一つを点Pとおくとき,∠APOの大きさを答えよ。

∠APO=90°

(2)点Aから円Oに接線を引け。

① 線AOを引く。

② 線AOの垂直二等分線を引く。

③ 線AOの中心を点Bとおき,点Bを中心とし点A,点Oを通る円を描く。

④ 描いた円と,円Oとの交点を点Pと置く。

⑤ 線APを引く。

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三角形の面積

~2辺の長さと垂線の長さから三角形の面積を求める~

図のように,AB=13,CA=37である△ABCの頂点Aから辺BCに垂線を引き,辺BCとの交点をDとする。AD=12のとき,△ABCの面積を求めよ。

直角三角形において,斜辺の長さをc,他の2辺の長さをa,bとすると,{c^2=a^2+b^2}が成り立つ(ピタゴラスの定理)。

直角三角形ADBにおいて,
{13^2=12^2+BD^2}
{BD=sqrt{13^2-12^2}=5}

直角三角形ADCにおいて,
{37^2=12^2+CD^2}
{CD=sqrt{37^2-12^2}=35}

よって,△ABCの面積Sは,
{S2={(5+35)*12}/2=240} //

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相似な図形の面積

~相似な図形の面積比から実際の面積を求める~

平面上に2つの相似な図形A,Bがある。A,Bの対応する1辺の長さの比は1:{~x}で,このとき面積の比は1:{x^2}と表される。
A,Bの面積をそれぞれ{~a}{~y}として,次の問いに答えよ。

(1){~y}{~a}{~x}を用いて表せ。

   {~a}{y=}1:{x^2} より,
    {y*1=a*x^2}
  よって,{y=ax^2}  //

(2)A,Bの対応する1辺の長さの比が1:3で,Bの面積が18であるとき,Aの面積を求めよ。

   {y=ax^2} に代入して,
   {18=a*3^2=9a}
   {a=18/9=2}  //

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