三角関数と三角形の面積

~三角形の2辺とその間の角から面積を求める~

△ABCにおいて,AB=12,BC=10とし,∠ABC= θ とする。cosθ=4/5のとき,次の問いに答えよ。

1.sinθの値を求めよ。

{sin theta^2+cos  theta^2=1}より,
{sin theta=sqrt{1-cos theta^2}}
   {=sqrt{1-(4/5)^2}}
   {=sqrt{9/25}}
   {=3/5}

2.△ABCの面積を求めよ。

三角形の面積の公式 {S=1/2absinA} より,{S=1/2AB*BC*sin theta}
{S=1/2}{*12*10*}{3/5}
 {=36cm^2}   //

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直角三角形の面積

~三角形の相似関係から面積を求める~

∠CAB=90°の直角三角形ABCがある。
頂点Aから辺BCに垂線を引き,辺BCとの交点をHとする。
AH=12cm,BH=16cmのとき,直角三角形ABCの面積を求めよ。

三角形ABCと三角形HBAは,
 ∠BAC=∠BHA=90°
 ∠ABC=∠HBA
2つの角度が同じなので,相似である。

三角形ABHに着目し,辺ABの長さを求めると,
  {AB=sqrt{BH^2+HA^2}}
    {=sqrt{16^2+12^2}=sqrt{400}}
    {= 20cm}

二つの三角形は相似なので,
   {AB:16=CA:12}
  {16*CA=12*AB}
    {CA={12*20}/16=15cm}

三角形の面積は,底辺×高さ÷2なので,

  {15*20/2=150cm^2}

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方べきの定理

図のように,円の外部の点Pから,円と2点A,Bで交わる直線と,円と2点C,Dで交わる直線を引くと,

PA×PB=PC×PD

が成り立つ。これを,方べきの定理という。これを用いて,次の問いに答えよ。

AB=11cm,PC=5cm,CD=7cmであるとき,PAの長さを求めよ。

方べきの定理より,

PA×PB=PC×PD

PA×(PA+11)=5×(5+7)

PA^2+11PA=60

PA^2+11PAー60=0

PAについて解くと

(PA+15)(PA-4)=0

PA=-15,4

よって,PA=4cm

 

方べきの定理 解説

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点Pと正方形の面積

長さ4cmの線分AB上に点Pをとり,線分AP,線分BPをそれぞれ1辺とする正方形をつくる。
線分APの長さをXcmとおき,2つの正方形の面積の和をS㎠として次の問いに答えよ。
ただし点Pは点A,点Bのいずれとも異なる点であるとする。

1.SをXを用いた式で表せ。

{S=(AP)^2+(BP)^2}
 {=x^2+(4-x)^2}
 {=x^2+16-8x+x^2}
 {=2x^2-8x+16}

2.Sの最小値と,そのときの線分APの長さを求めよ。

{S=2x^2-8x+16} を整理して,
{S=2(x^2-4x+4)+8}
 {=2(x-2)^2+8}

{S=2(x-2)^2+8}  のグラフは,
{S=2x^2} のグラフを,
  ・x軸に +2
  ・y軸に +8
ずらしたものである。

グラフより,Sの最小値は,x=2のとき
{S=2(2-2)^2+8}
 {=8cm^2}

このときの線分APの長さは,
{x=2cm}   //

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立方体の頂点を結ぶ正三角形

1辺の長さが6cmの立方体ABCD-EFGHがある。
3つの頂点A,F,Hを線分で結んで正三角形AFHをつくるとき,次の問いに答えよ。

①辺AFの長さを求めよ。

辺AFは,1辺が6cmの正方形の対角線であるので,

  {6sqrt{2}}cm

②正三角形AFHの面積を求めよ。

1辺が{6sqrt{2}cm}の正三角形の面積であるので,

高さは, {6sqrt{2}}{*sqrt{3}/2=3sqrt{6}}

面積=底辺×高さ÷2 より,

  {6sqrt{2}}{*3sqrt{6}/2=9sqrt{12}=18sqrt{3}}

   {18sqrt{3}cm^2}

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三角関数マトリクス

(7) A~Hのマスにsin,cos,tanのどれかを入れる

三角関数の値を整理する。

順番に解いていこう。

① 1行目

θが0で、0とならないのはcos0°

→ C:cos0°

②3行目

θが150、90、135のうち、0となるのはcos90°

 → G:cos90°

③3列目

cos0°= 1との積が-となるので、EとHの一方が+、一方が-

 → E,Hどちらか:sin135°

 2行目

D30°、sin45°との積が-となるので、E135°は-

 → H:sin135°

④3列目

 → E:cos135°

⑤2行目

 → D:sin30°

⑥1列目

 1行目

 → B:tan120°

 → A:tan150°

⑦1列目

⑥より、Fはcos150°

→ F:cos150°

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曲尺を使い円の中心を求める

 曲尺(図1)という直角に曲がった定規を用いれば、円の直径や中心を求められ、丸太から無駄なく木材を切り出すことができる。
 円周上の任意の点Aに曲尺の直角部分をあて、A以外の曲尺と円との交点をB,Cとし、点Bと点Cを結ぶ(図2)。
 その後に曲尺を少しずらし、同様にして直線を引くと、その2点間の交点は円の中心になる(図3)。
 このことを説明せよ。

 円の性質より、直径に対する円周角は90°。
 図2で、A,B,Cは1つの円の円周上にあり、∠BAC=90°であるから、線分BCは直径。
 同様に、図3も直径を作図している。
 2つの直径は中心で交わるため、図3の交点は中心である。

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