「電気電子部門」
「電力・エネルギーシステム」
2019年度技術士第2次口頭試験(電気電子部門)の詳報です。
(1)会場
会場は,渋谷の「フォーラムエイト」。JR山手線渋谷駅から「ハチ公改札」を通り「ハチ公口」へ。人が多く,横断歩道が満員電車のようだった。
人波にもまれながら,「道玄坂」と書かれている方へ向かい,「109」のY字路を左側へ。坂をずんずん歩いて行くと,「フォーラムエイト」があった。
1時間以上早く着いてしまったので,近くのネットカフェ(自遊空間)で休憩&最終チェック。他にもネットカフェがあった。都会はネットカフェが多くて便利!
40分前に受付へ行くと,「控室で待つこと」「試験時間の5分前に自分で試験室の前に行きドア前の椅子に座っておく」「試験委員から呼び出しがあるまで待つ」等の丁寧な説明があった。
(2)待合室
待合室はホール。机と椅子が教室形式で並べられていた。自由に座って待てば良い。
「官報入手方法について」チラシが置いてあった。合格者氏名が掲載されるので,記念に手に入れたい人が多いとのこと。考えたことなかったけど,そう言われると予約したくなった。
(3)試験開始まで
試験時間の5分前に,試験室前の椅子に座って待つ。試験委員らしき2人がわたしに会釈してドアを開けたが,前の人がまだ試験中だったらしく,すぐにドアを閉めて廊下で待っていた。5分ほどして,前の人が部屋から出てきた。試験委員2人が部屋に入り,すぐに自分の受験番号が呼ばれたので,入室した。
(4)試験の流れ
・時間は,20分ピッタリ程度。前の人が少し長引いたため,予定より遅れて始まり遅れて終わった。
・試験委員は3名で,項目ごとに分担して質問された。
【試験内容】
(1)経歴と業務内容
・うんうんとうなずきながら聞いていただき,話しやすかった。
・少し詰まると「例えばこんな事例はないですか」と誘導していただいた。
・自分の経歴を理解したうえで質問されていた。「○○の分野だったら,こういう事例がなかったですか」というように。
Q.経歴と業務内容を,2~3分程度で簡単に説明してください。
A.5分で説明するように準備していたので,はしょって説明しようとしたが,少し長くなってしまった。経歴は,おおむね準備したとおりに説明した。業務内容は,最後の〆まで説明できず,尻切れトンボのようになってしまった。
Q.コミュニケーションはどのように図ったのか。
A.いろいろな部門や立場の人に理解してもらうために,データをグラフ化してわかりやすく説明した。
Q.リーダーシップはどのようにとったのか。
A.○○の必要性を理解してもらえるよう,丁寧に説明した。納得して仕事をしてもらうために。
Q.本件でなくてもよいが,何かをマネジメントした事例はないか。マネジメントした事例はないか,コストと工期を調整するとか。
A.信頼度向上とコスト,期間を調整し,工事を計画した事例を説明した。
Q.本件でなくてもよいが,業務を評価して改善につなげた事例はないか
A.装置の設定を誤った事例を説明した。図面をうのみにしたのが原因であり,チェックリストを作り,必ず元図面を確認するよう改善した。
(2)技術者倫理
Q.なぜ技術士を受験したのか。
A.技術士の勉強が自分の技術向上につながることと,お客さまに装置の説明を行う際に,信頼して納得いただくため技術士の資格が役立つと考えた。
Q.公益確保と利益背反した事例はあるか,どのように対応したか。
A.(詳細省略)先方に,公益確保の目的を丁寧に説明し,納得いただく。事例を説明。
Q.それでも納得されなかったらどうするか?
A. (詳細省略)さらに,公益確保の目的を丁寧に説明し,納得いただく。ど うしても納得いただけなければ,当方は対応できないことを説明する。
Q.(どういう聞かれ方をしたか忘れたが)ルールを守られなかったらどうするか。
A.先方がルールを守られなかった事例を説明。丁寧にご説明しても納得いただけなかったので,当方の責任範囲ギリギリまで対応した。先方の責任範囲を丁寧に説明した。
(今思えば,この回答はまずかったかな。ルール外でも他の手段で公益確保がなされていると言えばよかった)
(3)技術研鑽
Q.技術力をつけるためにどのようなことをしたか,例えば資格の勉強をしたとか。
A.資格は,○○を持っている。電気学会の○○に参加し,その中で技術を勉強した経験がある。
Q.今後,継続して技術研鑽するために何をするか。
A.電気学会誌等の購読,大会や発表会の聴講。
Q.購読する・聴講するだけでなく,自ら発信することはないか。
A.機会があれば発表したいと思う。
Q.若い人に技術を伝えるということはないか。
A.社内教育の講師やテキスト作成をしている。
【その他】
・緊張して大汗をかいた。替えのシャツを持って行けば良かった。
・「3つの義務,2つの責務」「技術士の目的」は質問されなかった。今年から変わった点かもしれない。
・合格者発表は令和2年3月6日(金)。楽しみなような心配なような。