三角形の面積

~2辺の長さと垂線の長さから三角形の面積を求める~

図のように,AB=13,CA=37である△ABCの頂点Aから辺BCに垂線を引き,辺BCとの交点をDとする。AD=12のとき,△ABCの面積を求めよ。

直角三角形において,斜辺の長さをc,他の2辺の長さをa,bとすると,{c^2=a^2+b^2}が成り立つ(ピタゴラスの定理)。

直角三角形ADBにおいて,
{13^2=12^2+BD^2}
{BD=sqrt{13^2-12^2}=5}

直角三角形ADCにおいて,
{37^2=12^2+CD^2}
{CD=sqrt{37^2-12^2}=35}

よって,△ABCの面積Sは,
{S2={(5+35)*12}/2=240} //

2次:数理技能 へ戻る

相似な図形の面積

~相似な図形の面積比から実際の面積を求める~

平面上に2つの相似な図形A,Bがある。A,Bの対応する1辺の長さの比は1:{~x}で,このとき面積の比は1:{x^2}と表される。
A,Bの面積をそれぞれ{~a}{~y}として,次の問いに答えよ。

(1){~y}{~a}{~x}を用いて表せ。

   {~a}{y=}1:{x^2} より,
    {y*1=a*x^2}
  よって,{y=ax^2}  //

(2)A,Bの対応する1辺の長さの比が1:3で,Bの面積が18であるとき,Aの面積を求めよ。

   {y=ax^2} に代入して,
   {18=a*3^2=9a}
   {a=18/9=2}  //

2次:数理技能 へ戻る

素数の問題

~ある条件を満たす素数の組合せを求める~

正の整数 n を考える。

n{p^3q^2} で表される。ただし,pqはともに素数で pq である。

150n250 のとき,上の条件を満たす n がひとつだけある。この n を求めよ。

小さい素数から当てはめて傾向をさぐってみる。
素数は,2,3,5.7,・・・

{p=2}{q=3} のとき,
{n=2^3*3^2=72}

{p=2}{q=5} のとき,
{n=2^3*5^2=200}

もう出てきた。。。

150n250 を満たすn はひとつだけなので,
{n=200}     //

2次:数理技能 へ戻る

三角関数と三角形の面積

~三角形の2辺とその間の角から面積を求める~

△ABCにおいて,AB=12,BC=10とし,∠ABC= θ とする。cosθ=4/5のとき,次の問いに答えよ。

1.sinθの値を求めよ。

{sin theta^2+cos  theta^2=1}より,
{sin theta=sqrt{1-cos theta^2}}
   {=sqrt{1-(4/5)^2}}
   {=sqrt{9/25}}
   {=3/5}

2.△ABCの面積を求めよ。

三角形の面積の公式 {S=1/2absinA} より,{S=1/2AB*BC*sin theta}
{S=1/2}{*12*10*}{3/5}
 {=36cm^2}   //

数理技能 へ戻る

組合せの数~nCr~

~コンビネーション・m個の異なるものからn個を選ぶ選び方~

Aさんたち12人のグループでパーティーを行うことにしました。その準備のため,必要なものの買い出しに4人が行き,残りの8人で飾り付けを行うことに決めました。
Aさんは必要なものの買い出しに行くものとするとき,買い出しに行く4人の選び方は,全部で何通りですか。

Aさんは買い出しに行くと決まっているので,残り11人から3人の選び方を考える。

{11C3={11*10*9}/{3*2*1}=165}通り  //

数理技能 へ戻る

直角三角形の面積

~三角形の相似関係から面積を求める~

∠CAB=90°の直角三角形ABCがある。
頂点Aから辺BCに垂線を引き,辺BCとの交点をHとする。
AH=12cm,BH=16cmのとき,直角三角形ABCの面積を求めよ。

三角形ABCと三角形HBAは,
 ∠BAC=∠BHA=90°
 ∠ABC=∠HBA
2つの角度が同じなので,相似である。

三角形ABHに着目し,辺ABの長さを求めると,
  {AB=sqrt{BH^2+HA^2}}
    {=sqrt{16^2+12^2}=sqrt{400}}
    {= 20cm}

二つの三角形は相似なので,
   {AB:16=CA:12}
  {16*CA=12*AB}
    {CA={12*20}/16=15cm}

三角形の面積は,底辺×高さ÷2なので,

  {15*20/2=150cm^2}

数理技能 へ戻る

方べきの定理

図のように,円の外部の点Pから,円と2点A,Bで交わる直線と,円と2点C,Dで交わる直線を引くと,

PA×PB=PC×PD

が成り立つ。これを,方べきの定理という。これを用いて,次の問いに答えよ。

AB=11cm,PC=5cm,CD=7cmであるとき,PAの長さを求めよ。

方べきの定理より,

PA×PB=PC×PD

PA×(PA+11)=5×(5+7)

PA^2+11PA=60

PA^2+11PAー60=0

PAについて解くと

(PA+15)(PA-4)=0

PA=-15,4

よって,PA=4cm

 

方べきの定理 解説

2次:数理技能 へ戻る

電気回路の消費電力

R[Ω]の抵抗にV[V]の電圧をかけたときの消費電力をP[W]とすると,
   {P=1/R}{*V^2}
という関係式が成り立つ。これについて,次の問いに答えよ。

(1) 200[Ω]の抵抗に100[V]の電圧をかけた時の消費電力を求めよ。

{P=1/R}{*V^2}  に代入して,

{P=1/200}{*100^2}

  {=50} [W]

(2) 300[Ω]の抵抗にある電圧をかけたとき,その消費電力は108[W]だった。このとき,その抵抗にかけた電圧を求めよ。

{P=1/R}{*V^2}  を変形して,                  

{V=}{sqrt{PR}}

代入して,

{V=}{sqrt{108*300}}

  {=180} [V]

2次:数理技能 へ戻る

7を整数の和で表す

正の整数を2個以上の互いに異なる正の整数の和として表す式が全部でいくつあるかについて考える。たとえば
5は「4+1」「3+2」と2通りに表され,
6は「5+1」「4+2」「3+2+1」と3通りに表される。
ただし「2+1+3」や「1+2+3」のように,和の順序を交換すると「3+2+1」になる式はすべて「3+2+1」と同じ式であると見なす。

7を2個以上の互いに異なる正の整数の和として表す式は全部でいくつあるか。

大きい順に考えてみる。

表より,4通り。

2次:数理技能 へ戻る