曲尺を使い円の中心を求める

 曲尺(図1)という直角に曲がった定規を用いれば、円の直径や中心を求められ、丸太から無駄なく木材を切り出すことができる。
 円周上の任意の点Aに曲尺の直角部分をあて、A以外の曲尺と円との交点をB,Cとし、点Bと点Cを結ぶ(図2)。
 その後に曲尺を少しずらし、同様にして直線を引くと、その2点間の交点は円の中心になる(図3)。
 このことを説明せよ。

 円の性質より、直径に対する円周角は90°。
 図2で、A,B,Cは1つの円の円周上にあり、∠BAC=90°であるから、線分BCは直径。
 同様に、図3も直径を作図している。
 2つの直径は中心で交わるため、図3の交点は中心である。

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